天井で回る扇風機 汗で濡れた体
枕元の薬草茶 南国の夜

朦朧とする意識 浅い眠り 
端午節の粽 南国の夜

みぞおちのところでずっとひっかかってた
異国の言葉と一緒に口から吐き出す
拳ほどの黒い球
眼の前に浮かんで
サボン玉のようにパチンと消えた

まだ微熱の体 退散した何か
再び灯る炎 南国の夜