どこかの国では、何かを始める日に雨が降るのは、聖水を浴びるのに似ていることからとても縁起がいいとされていると聞いたことがあるが、新しい顔ぶれで集まったお茶淹れの日、途中に雨がざぁっと降った。暑い中熱いお茶を飲んでいた我々の体を少し静めてくれる。手作りのあんぱんを頬張る。

部屋には冷房器具がついているので、あっという間に快適にできるのだが、自然樹茶の効能である体の芯を温める効果が得られづらくなってしまう。体がうまく緩まず窮屈になり、自宅に戻ったときには疲れが出てしまうだろう。どっちのほうがおもてなしなのか︙。

雨上がりの夕方、鳥がやけににぎやかだなと台所から外を見る。