けむい、けむい。
関元に貼ったものが半分くらい燃えて、煙をあげている。
遊びに来てくれた友だちが鞄から取り出して眼の前に並べたのは、お灸。中国ではお茶席でも使うらしい棒状のもの。懐炉のようなもの。それと日本人には馴染みのあるぺたっと貼るもの。簡単な使い方を聞きながら袋から出して手にとってみる。
初めての体験。足の内側にある気の道が通って、じんわりというよりは軽くしびれるような︙気内蔵療法を受けた時の感覚と同じようなものが現れた。ただ困ったことに、温熱を感じやすいせいか燃え尽きるまで耐えられず、倒れないようにしっかりと貼ってあるのりをはがすのに大変苦労した。あとから調べると、滞っている場所は鈍くなっているので、もし熱いと感じたら我慢せずに取り外したほうがいいそうだ。そうじゃないと、うす赤くまん丸な跡をお腹に残すことになる。(現在は消えている)
よもぎの成分がどのくらい聞いているのかはわからないけれど、熱いお茶を飲んだときにほっとするように、温める行為は非常に気持ちがいい。つぼのことを勉強しながら寒い冬を迎える準備として、早速取り入れてみよう。塩や生姜を使ったものも試してみたい。