乗合バスの運転手から受け取ったおつりを素早く確認したら小銭が少し足りない。正しい数の硬貨が手のひらにのるように腕を伸ばしたままにして彼の反応を待つ。うんうん、間違えは誰にでもあることだ。
「もう、これしか(硬貨が)ないんだよ。」
想像していなかった返事を食らって立ち尽くしそうになったが、すぐ思いなおして振り返り、同じ場所で降りた婦人の方に目を合わせてみると、笑っている。運転手も笑ってる。つられてわたしも少し笑った。
(天灯祭りの日 清邁にて)
乗合バスの運転手から受け取ったおつりを素早く確認したら小銭が少し足りない。正しい数の硬貨が手のひらにのるように腕を伸ばしたままにして彼の反応を待つ。うんうん、間違えは誰にでもあることだ。
「もう、これしか(硬貨が)ないんだよ。」
想像していなかった返事を食らって立ち尽くしそうになったが、すぐ思いなおして振り返り、同じ場所で降りた婦人の方に目を合わせてみると、笑っている。運転手も笑ってる。つられてわたしも少し笑った。
(天灯祭りの日 清邁にて)