昨年の節分が過ぎてすぐに、父が旅立った。それ以来、まあとにかく人と会う機会に恵まれた年だった。
久しぶりに会う人たち。
なかには十四年ぶりなんて人たちもいて、待ち合わせ場所で思わず、
もう今世では会えないと思っていたよ。と言ったら、
相変わらず大げさねぇ。と笑い飛ばされて、特殊な人見知りが顔を出す間もなく、すぐあの頃に戻れた。
初対面した人たち。
偶然出会ったり、久しぶりに会う人が新しい人を連れてくることも何度かあり、新しい家族、お弟子さんみたい、友だちの友だちなど、自分の知らなかった関係を結んだ懐かしい顔が、また眼の前に現れた。
仮想の世界で知っている何人かにもお会いした。その時も人見知りが発動せずすっと溶け込めたのは、皆さん思っていた通りの人だったからかもしれない。
まだまだ現実の世界も賑わっていくのだろうか。
今年は、どんなだろう。